【0円?】無償で空き家の古民家を手に入れる方法と注意点

無償で手に入る古民家をリノベーションして住みたい!

このように考えている人は多いと思います。実際私も同じように思っていました。

お手頃な物件を手に入れて、リノベーションして住めば数百万円でおしゃれな家に住める!と本気で思っていました。

今回は無償で手に入る古民家のメリットデメリットを具体的に紹介していきます。

■古民家を無償で手に入れるメリットとデメリット

・メリット

経済的な利点

購入費用: 無償で古民家を入手できるため、通常数百万円かかる購入費用がゼロになります。古民家は銀行の担保にならないことが多いため住宅ローンの借入が難しいです。そのため数百万円の物件をキャッシュで購入できない人にはメリットが大きいです。

税金の軽減: 地方自治体によっては、古民家をリノベーションし居住することで、固定資産税の軽減措置が設けられている場合があります。

・デメリット

維持管理の課題

リノベーション費用: 古民家のリノベーションには、数百万円から数千万円が必要です。無償でもらえる古民家の多くは柱が腐食していたり構造面で問題がある物件が多いです。耐震補強や断熱材の追加、設備の近代化が必要とされるケースが多く、これが大きな初期投資が必要です。工事内容によっては耐震工事だけで数千万円かかることがあり、新築の一軒家を購入するのとさほど変わらない金額になることもあります。

無償で手に入れられる物件には必ずと言っていいほど無償の理由があります。

  • 利便性が悪すぎる
  • 告知事項がある
  • 高額な修繕費が必要

私も0円から100万円程度の物件を見てきましたが、おそらく数千万円の修繕を施さないと住めないんだろうなと察するほどでした。

とはいえ、稀にお宝物件が出てくることもあるので0円物件見ておくのはいいと思いますよ!

次に0円で物件を手に入れる方法をご紹介します。

■無料で古民家を手に入れる方法5選

1. 地方自治体の空き家バンク利用

地方自治体が運営する空き家バンクを利用すると、無償または非常に低価格で古民家を手に入れられる可能性があります。地域の活性化を目的として提供されています。ただ、無償ということもあり、抽選になることもあるので確実性は低いです。

小技: 地方自治体のウェブサイトだけでなく、地域の観光協会や商工会議所の情報もチェックしましょう。たまに非公開の情報や最新情報をいち早く知ることができます。

2. NPOや団体からの支援プログラム

特定のNPOや地域団体は、古民家の保存と活用を目的としたプロジェクトを支援しており、場合によっては物件を無償で提供することもあります。チェックしておきましょう。

小技: 支援が必要なプロジェクトに自ら志願して参加することで、組織から直接情報や支援を受けやすくなります。積極的に関わることがポイントです。

3. 私的な無償譲渡の機会

個人間での物件の譲渡も一つの方法です。特に遠縁の親族や地元の知人から物件情報を得ることができることもあります。気に入った空き家っぽい物件にチラシを撒いて、相続人とつながる方法もあります。

小技: 地元の不動産業者や法律事務所と良好な関係を築くことで、非公開の譲渡情報を得ることが可能です。また、地元の祭りやイベントに参加してコミュニティに溶け込むと、情報が入りやすくなります。

4. 特定の条件下での所有権の移転

一部の古民家は、特定の条件を満たすことで所有権が無償で移転されることがあります。例えば、一定期間その地域に住むことや、古民家を公共の利益に供することが条件となる場合です。

小技: 自治体や地域の区長やリーダーと話す機会を作り、提案を直接伝えましょう。地域のの不動産会社が繋いでくれる場合もあるので相談してみましょう。

5. 遺産相続による取得

親族からの遺産として古民家を相続することも一つの方法です。これはコストをかけずに不動産を取得する一般的な方法で、特に地方に古い家屋を持つ家庭では見られます。親族であれば地域のコミュニティーにもなじみやすいのでおすすめです。遠い親戚をあたってみるのもおすすめです。

小技: 相続に際しては、税金対策や法的手続きを適切に行うために、専門の税理士や弁護士と事前に相談を持つことが大切です。

6. 地域おこし協力隊の活動

自治体が進める地域おこし協力隊に参加することで、住居として古民家を提供されるケースがあります。このプログラムは、地方創生の一環として、特に若者を対象に地方に移住して活動を行うことを奨励しています。

小技: 協力隊の活動期間中は住宅支援の他、生活費の補助も得られる場合が多いので、新しいキャリアを築きつつ生活の基盤を整える良い機会となります。

7. 地域振興プロジェクトへの参画

地域振興や町おこしプロジェクトに参加することで、古民家を無償で提供される可能性があります。これらのプロジェクトは、地域の文化や経済を活性化する目的で設立されることが多く、参加者には住居として古民家が提供されることがあります。

小技: プロジェクトへの提案を行う際、自分のスキルや経験を活かせる具体的な計画を提示することで、選考で有利になる可能性があります。

田舎への移住についての記事もあるので一緒にチェックしてみてください

田舎暮らし!移住で失敗するかも?向いてる人向いてない人

■応募資格と条件

無償で古民家を入手するには、まず応募資格と条件を満たす必要があります。これらの条件は提供する地方自治体や団体によって異なりますが、一般的な条件には以下のようなものがあります:

1.年齢制限:一定の年齢範囲内であること(例えば、20歳以上60歳未満など)。

2.居住要件:物件を手に入れた後、数年間その地域に居住することが求められる場合が多い。

3.リノベーション計画の提出:古民家をどのように修復・活用するかの詳細な計画を提出する必要がある。

4.経済的な自立:維持管理費用や生活費を自力で賄えることを証明する。

■応募から入手までのプロセス解説

無償で古民家を手に入れるプロセスは、以下のステップで進めます。

1.情報収集:地方自治体や関連団体のウェブサイト、地元のイベントで情報を集めます。

2.応募資料の準備:応募フォーム、リノベーション計画、居住意向書など必要な書類を用意します。

3.申請提出:指定の期間内にすべての応募資料を提出します。

4.審査プロセス:自治体や団体が書類審査を行い、必要に応じて面接や現地確認を実施します。

5.結果通知:審査後、結果が通知されます。成功した場合、次の手続きに進みます。

6.契約締結:所有権移転や使用権の契約を結びます。

7.入居・リノベーション開始:契約後、リノベーションを行い、入居します。

■必要な資金と準備

古民家を無償で手に入れても、リノベーションや維持には相応の資金が必要です。具体的な準備としては・・・

リノベーション費用:構造の補強、断熱材の設置、屋根や水回りの修繕など、必要なリノベーション作業には数百万円から数千万円が必要になる場合があります。

維持管理費:月々の維持費用として、地方により異なりますが、数万円から数十万円の範囲で計画を立てる必要があります。

移転費用:物件のある地域への移転にも費用がかかります。

これらのステップと準備を理解し、計画的に進めることで、無償で古民家を手に入れ、新たな生活を始める夢を実現できます。

古民家リノベーションの相場について具体的に書いた記事もあるので一緒にチェックしてみてください。

古民家リノベーションの費用相場と価格別でできること

■古民家の特性とリノベーション時の留意点

古民家の特性

構造: 多くの古民家は木造で、伝統的な接合技術を用いています。これにより、地震などの揺れに対してある程度の柔軟性を持つ一方で、耐震性を高めるための補強が必要になることがあります。

素材: 使用されている素材は天然素材が多く、通気性が良い反面、断熱性や防音性が現代の建築基準に比べて劣ることがあります。

間取り: 伝統的な間取りは現代のライフスタイルに合わない場合が多く、使い勝手を良くするための間取り変更が求められることがあります。

留意点

耐震補強: 耐震性を確保するためには、構造的な補強が必要です。これには専門的な評価と技術が必要とされます。

断熱・防音対策: 冬の寒さや夏の暑さ対策として、断熱材の追加や窓の二重化などが考えられます。また、防音対策も住み心地を左右します。

設備の更新: 水回りや電気設備など、古い設備を現代のものに更新することで、快適な住環境を実現できます。

古民家の耐震について具体的に書いた記事もあるので一緒にチェックしてみてください。

古民家は地震で全壊する?やっておくべき耐震補強

■コスト削減と効果的な改修方法

コスト削減策

DIYの活用: 可能な限り自分でできる修繕や改修を行うことで、工事費を大幅に削減できます。

地元の職人や素材を利用: 地元で入手可能な素材や地元の職人を利用することで、コストを抑えると同時に地域経済にも貢献できます。

段階的な改修: 一度に全てを改修するのではなく、必要な部分から順に改修を進めることで、初期投資を抑えることができます。

効果的な改修方法

プロの評価を得る: 建物の現状を正確に把握し、専門家の意見を取り入れながら改修計画を立てることが重要です。

エコリノベーション: 環境に配慮した改修を心がけることで、エネルギーコストの削減にも繋がります。例えば、太陽光パネルの設置や雨水の再利用などが考えられます。

生活スタイルに合わせた改修: 実際に住む人の生活スタイルやニーズに合わせて、間取りや設備を計画的に配置・改修することが長期的な満足に繋がります。

古民家のリノベーションは、ただ古い家を修理する以上の意味を持ちます。それは文化的な遺産を現代に息吹かせ、新たな価値を創造するプロジェクトです。適切な計画と方法で進めることで、長期的にも経済的にも持続可能な住まいを実現できるでしょう。

プロに任せるべきリノベーションと、素人でもできるリノベーションについての記事も一緒にチェックしてみてください。

【素人】古民家リノベーション、DIYでできることプロに任せるべきとこ