古民家は、一般的な中古戸建に比べて木の温もりが感じられる床や柱、雰囲気のある土壁、そして広大な土地など魅力が万歳ですよね。もちろん私もその1人です。
20年間都会で暮らし、のどかな地域でスローライフを送りたいと思い古民家を購入し田舎に移住しました。
今回は古民家暮らしの現実についてご紹介しようと思います。
本編に切り込んでいく前に理解していただきたいこととしては・・・
「田舎に移住してよかった」ということです。
■古民家暮らしの理想と現実
多くの人が古民家の美しさや魅力に引かれて購入しますが、実際に生活を始めてみると現実が見えてきます。例えば、古民家の素材は劣化しやすく、定期的な維持管理が必要です。
また、多くの古民家は断熱や防音が基準に達しておらず、冬は寒く夏は暑いという問題に直面することも珍しくありません。
さらに、古い配管や電気設備が現代の家電製品に対応していないこともあり、これらをリフォームにも追加費用が必要になります。
このように、古民家の生活は理想と現実の間にギャップが存在し、その魅力を維持しながら快適に生活するためには、十分な準備と理解が必要になるでしょう。
■リノベーションの現実

古民家のリノベーションを行う際には、まず地方自治体での建築許可が必要になることが一般的です。特に、景観地区や歴史的建造物が多い地域では、建築基準法や地域の条例に基づいた厳しい制約が設けられています。
たとえば、外観の見た目の制限がされたり、使用できる材料が指定されている場合があります。
これらの許可を得るためには、具体的なリノベーション計画を提出する必要があります。
このプロセスには数週間から数か月かかることがあり、費用は地域や計画の規模によって数万円から数十万円が一般的です。
■リノベーション費用の現実

リノベーションの総費用は、建物の状態、リノベーションの規模、使用する材料や設備によっても異なります。
一般的な古民家の全面リノベーションでは、1,000万円から3,000万円程度の予算を見積もるのが現実的です。
これには、基礎補強、屋根の修繕、断熱材の追加、新しい設備の導入などが含まれます。
また、古い家にはよくあることなのですが、予期せぬトラブルがあります。ですので予算の10%程度を予備費として設けることが推奨されます。
スケジュールについては、計画段階から完成まで通常6ヶ月から1年を見積もると良いでしょう。
これには、設計や許可取得の期間、実際の建築作業、最終的な仕上げや検査が含まれます。
古民家のリノベーションは予期せぬ問題により遅延するため、柔軟性を持って計画することが肝心です。
古民家リノベーションで失費しないポイントをまとめた記事も一緒にチェックしてみてください
■古民家暮らし

・古民家暮らしのメリット
古民家での生活は、一見すると都市部の便利さから遠ざかるように思えますが、実際には多くの利点と挑戦があります。
自然環境の恩恵: 古民家は多くの場合、自然豊かな田舎にあります。新鮮な空気や豊富な自然資源、季節の変化を身近に感じながら生活できます。うちでは自家製の野菜を育てたり、囲炉裏でお肉を焼いたりして楽しんでます。
低い生活コスト: 都市部に比べて土地や物価が安いため、生活コストを抑えることができることも多いです。特に、広い土地を利用して自給自足の取り組みを進めることだってできます。
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田舎暮らし、都会暮らしの生活費の比較!向いてる人向いていない人
・古民家暮らしのデメリット
多くの古民家は郊外や山間部にありますので、最寄りの商業施設や医療機関までの距離が遠くなることが一般的です。
そのため日常の買い物や緊急時の医療アクセスが問題になることがあります。
もちろん多少価格は上がりますが、ちょうどいい利便性の田舎もあるので探してみてください。
交通の便の悪さ: 公共交通の便が限られているため、車がないと生活が困難になる場合が多いです。バスや電車の本数が少なく、時間にも制限があります。私の地域では電車は1時間に1本です。
インフラの問題: 古民家では、水道や電気、インターネット接続などの現代的なインフラが整っていないことがあります。特に、高速インターネットの接続が不十分な地域では、テレワークやオンライン教育に支障をきたすことがあります。光回線を繋げば必要最低限は使えます。
■古民家暮らしによくあるトラブルと解決策

屋根の漏水
古民家の屋根は古い材料で作られており、時間の経過とともに雨漏りを引き起こす可能性が高まります。特に梅雨時や台風の際が危険です。家の中に水分が侵入すると木材の腐食の原因になるので対策が必要です。
解決策: 屋根の定期的な点検を行い、ひび割れや損傷が見られた場合は、専門の屋根職人による修理や防水処理をすぐに実施します。また、屋根材の全面的な葺き替えも長期的な解決策として考えておきましょう。
害虫の侵入
木造の古民家は、シロアリや他の害虫に対して脆弱です。これらの害虫は建物の構造に損傷を与えることがあり、災害時に家が崩壊してしまう可能性もあります。
解決策: 専門の害虫駆除業者に定期的に点検と治療を依頼します。防蟻処理や周囲の環境整備(湿気を避け、木片や葉を清掃する)も重要です。私は2ヶ月に1度防虫剤を家の周りに蒔いてます。
老朽化した設備の故障
古民家の電気配線や水道設備のほとんどが古く、故障が頻繁に起こります。特に給湯器の故障はよく聞きます。
解決策: 電気や水道のシステムを現代の基準に合わせて全面的に更新することを検討します。これには専門の電気工事士や配管工が必要です。また、最初に全体の診断を行い、最も緊急性の高い修理から順に行う計画を立てると、限られた予算でリフォームすることが可能です。
古民家リノベーションの費用については下記の記事を参考にしてください。
■まとめ
古民家暮らしに憧れがある人に向けて、知っておいた方がいい現実についてお話ししました。
私たちも田舎の古民家を購入して実際に住むまではずっと理想を追いかけておりました。今回紹介した内容は理想と現実のギャップのお話しでした。
これから田舎の古民家を探して、実際に住むことを考えている人には参考になると思うのでぜひご活用ください。

